WITHOUT MONEY SALEは、
「モノには、お金では 測りきれない
価値がある」ということを伝える
プロジェクトです。
ほとんどのモノがお金で価値を測られる時代です。
グローバリゼーションという名のもとに、地域の産業も、価格競争に巻き込まれています。
ですが、哲学者マイケル・サンデルも著書※の中で指摘しているように、あらゆるものに値札がつけられることには、負の側面もあります。
ある金額を払えば買える、という事実は、そのモノにはそれだけの価値しかないと、人々に無意識の認識を植え付けることにもつながるのです。
ほんとうは、多くのモノには、お金では測りきれない価値があるのに!
そうした思いから、 お金では売らないオンラインセレクトショップ、WITHOUT MONEY SALEをはじめることにしました。
WITHOUT MONEY SALEで、商品を買いたいお客様から、お金のかわりにいただくのは、愛(たとえば、その商品への愛をこめた原稿用紙数枚)や知恵(たとえば、その商品をよりよくするためのアイデア)などです。
この仕組みは、実は、いままでも多くの場所で行われてきたことです。 たとえば、ある人が漁港を訪れて、そこで働く人たちから話を聞いて、 その仕事ぶりに素直に感動して、漁師さんと盛り上がった結果、「いいから持ってきな!」と 漁師さんから魚をもらえちゃったような、そんな体験です。
そのときに、漁師さんは訪れた人から愛を受け取り、かわりに、魚を渡している、と見ることもできます。 (そんな風に意識はしてないかもしれませんが)
その結果、その魚には、「お金以上の価値」が宿る。
そうした昔からあるやりとりを、オンラインショップでやってみよう、というのがこの試みです。
実際に、この試みが、貨幣を通した流通に取って代わることはないかもしれません。
ただ、ある商品が、ほんとうはお金以上の価値を持っている、ということを 伝えることはできると思っています。
WITHOUT MONEY SALEへの応援とご参加、よろしくおねがいいたします。
WITHOUT MONEY SALEのルール
・出品者は公募。
・毎回1つの商品が出品される。(販売個数も事前に設定)
・その商品はお金では買えず、愛や 知恵、想像力、時間など、お金以外のものとの交換によってのみ手に入ります。
WITHOUT MONEY SALE プロジェクト
主催:社会の新しいしくみ研究室
代表:並河進
お問い合わせ:info@withoutmoney.jp
※ 『それをお金で買いますか――市場主義の限界』 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
マイケル・サンデル (著), Michael J. Sandel (著), 鬼澤 忍 (翻訳)
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