多くの優れた時計を世に送り出し、現在でも人気のハミルトン。創業は1892年。ハリウッドの名優たちにも愛された、アメリカを代表する時計ブランドです。

 

優れた技術力からくる時刻の正確性。時代の流行を取り入れた美しいデザイン。日本ではハミルトンといえばメンズウォッチが注目されがちですが、1908年、時代に先駆けて女性向けの時計を発売して以来、ハミルトンのレディースウォッチは多くの女性の心を虜にしてきました。

 

1940～50年代のアメリカで、夫から妻へ、そして妻から夫へ、愛と感謝の気持ちを綴ったラブレターと共に贈られたハミルトン。

大好きな彼にハミルトンの時計を贈ってもらうこと、そして、そのような素敵な男性と出会うことが、当時のアメリカの女性の憧れだったと言われています。

 

今回のお金で買えないものは、そんな時代の、貴重なアンティークハミルトンです。

 

1960年代の製造から、半世紀以上の時を刻んでもなお、魅力は色褪せるどころか、ますますその風合いと輝きを増しているように見えます。

14Kホワイトゴールドのケース。取り巻いたダイヤモンドの輝きも派手過ぎず、その品のある佇まいは、レディーハミルトンの呼び名にふさわしい、本物の淑女の雰囲気を醸し出しています。

ホワイトの文字盤はコンディションもよく、時計のぜんまいを巻くためのリューズにはしっかりと「Ｈ」のロゴが刻まれています。

 

いったい半世紀以上、どのような歴史をたどってきたのでしょう。恋人への贈り物だったでしょうか？または、上品でクラシカルなファッションの似合うご婦人が、手元をお洒落に飾るために揃えたコレクションでしょうか？

想像するだけでロマンチック。

いずれにしても、持ち主に大事にされてきたからこそ、このような美しい状態を保って現在でも時を刻み続けていると言えるでしょう。

 

指先ほどの小さなケースにおさめられた、精密な機械式ムーブメント。

時計の二つの針を動かすためだけに、職人の手技によって緻密に組みたてられた複雑な機構。表から見るとシンプルで美しい時計ですが、その舞台裏ではたくさんの小さな歯車たちが動いています。

 

さあ、リューズを指で優しく巻いてみましょう。

耳元に時計をあてると、チクタクチクタクと優しい音。

時を刻む歯車が、軽快に回りはじめます。

 

 

 

 

腕時計における「アンティーク」とは

 

現在の主流であるクォーツ時計は、電池の動力によって動作します。このクォーツ時計が発明される以前に作られた時計には、組み合わされたたくさんの歯車がゼンマイの動力で時を刻む、機械式のムーブメントが使用されていました。

 

機械式の時計は、スイスやアメリカで技術が花開き、1960年代にかけて黄金期を迎えますが、1970年代、画期的な発明とされるクォーツ時計が登場し、高価で製作に時間も手間もかかる機械式腕時計は瞬く間にその立場を追われることになります。

 

アンティークウォッチとは、クォーツ時計が登場する以前、概ね1960年代までの機械式の時計のことを総称してそのように呼ばれることが多いと言えます。

 

量産ができず、複雑な仕組みを必要とする当時の腕時計は、とても高価なものでした。一つ一つの時計に、熟練の職人技とその時代ならではの様式が反映され、まさに「時計の黄金期」と呼ばれるにふさわしい逸品が生み出されてきた時代。

 

今回のハミルトンはもちろんのこと、ロレックス、オメガ、カルティエなどの名門をはじめ、多くのブランドから現行のデザインからは想像もつかないような様々な時計が誕生し、アンティークやヴィンテージウォッチとして現在に引き継がれています。

 

それらのほぼ全てが一点ものであり、またいつか運命のオーナーに出会い、主の腕元で時を刻んでいく瞬間を、静かに待ち侘びているのです。

 

【1960年代の恋人たちの憧れ、

アンティークハミルトン】

 

想像力で買う

あなたが想像するこの時計の物語

原稿用紙１枚から３０枚程度まで

この時計が旅してきた半世紀の物語や、これからこの時計のまわりで生まれる物語を想像し、書いた文章を送ってください。原稿用紙１枚（４００文字）から３０枚（１２０００文字）程度まで。

　＜限定１本＞

Sold out

世代を超えて受け継がれる、

アンティークウォッチの魅力。

– ベティーロード スタッフ 和田

 

アンティークウォッチには、みな、独特の雰囲気と存在感があります。

それらは、決して技術の進歩やお金をかけて作り出せるものではありません。

長い時を刻んできたものだけが纏うことのできる深い味わいがあり、それがアンティークウォッチの魅力となっています。

 

アンティークウォッチは、繊細ではありますが、決して壊れやすいものではありません。

大切に扱い、定期的なメンテナンスを心がければ、一生どころか、何世代も先へと受け継ぐことができる素晴らしいものです。

流通する絶対数が少ないため、限られたショップでしか出会うことが稀なアンティークウォッチ。

ぜひ多くのみなさまに、この素晴らしい時計たちと出会っていただきたいと願っています。